災害を知ろう! Part.6 「津波に強い街づくり」
津波の被害を軽減するために
津波の被害を少なくするためには、「ハード(防災設備やインフラ整備など)」「ソフト(情報提供・防災訓練・避難計画など)」「メンタル(人の意識)」の3つのエレメント(要素)が不可欠です。ここではその3つのエレメントについて解説していきたいと思いますので、しばらくお付き合いください。
※写真はイメージです。
1. ハードだけに頼る危険性
1960年以降、日本の各地では津波を防ぐためにいろんな種類の防波堤を整備してきました。しかし東日本大震災の事例をみてもわかるように、津波は防波堤を易々と超えて甚大な被害をもたらす場合があるということです。
ではハード面の整備は無駄なのでしょうか?答えは否です。20mの津波を全く防がないのと15mの防波堤で4分の3を防ぐのとでは被害の大きさが異なってくるからです。
15mの防波堤があるから安心するのではなく、津波は防波堤を越えてくるかもしれないからすぐに避難しようという意識を常に持っておくということが大切です。
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2. ソフトで補完する必要性
ハードと同じくらい重要なのがソフト(情報提供・防災訓練・避難計画など)です。人は普段の行動以上に、非常時に行動することはほぼ不可能です。お住まいの自治体や地区の自治会などが策定した避難計画に基づき、避難訓練を定期的に実施し、いざという時には災害情報をもとに速やかに避難行動に移れるようにしてください。
2020年12月に消防庁が発表した「海岸線を有する市町村および海岸線を有しないが津波の被害が予想される市町村」は全国に675あり、そのうち津波避難計画を策定している市町村は668(全体の99.4%)あります。
また2021年9月に国土交通省が発表した全国海岸対象市町村は687ですが、そのうち津波ハザードマップを作成している市町村は652となっています。
ご自宅に津波避難計画や津波ハザードマップがない方は、一度お住まいの地区の自治体に問い合わせしてみることをお勧めします。
そしてぜひ避難訓練等に参加していただき、避難場所・避難経路を必ずご自分の目と足で確認しておいてください!
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3. 最後は人の意識にかかっている
結局のところ、最後に被害を防ぐのはメンタル(人の意識)です。いくら優れたハードやソフトを準備できたからといって、それを運用する人の意識がついてこなければ災害は防げません。
非常に人は「正常バイアス」といって、自分が考えたくない悪い状況を否定して自分に都合のいい状況を肯定する意識が働きます。
防災設備やインフラが優れたものだからと過信せず、日頃から防災意識を高め、訓練通りに確実に避難行動をとるようにしてください。
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<ブログも随時更新中です‼ お楽しみに(^^)/ >
今日のまめ知識⑤(災害編)~津波に関する法整備~
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