防災士が解説する「今日の防災豆知識 ⑮ 」 ~地球温暖化~
地球は温暖化に向かっている
こんにちは! 防災士&災害備蓄管理士の Polkoです🐷
今日の防災豆知識は、地球温暖化についてです。
異常気象の原因のひとつと考えられている地球温暖化がどのようなものか一緒に見ていきましょう!
※写真はイメージです。
1. 温暖化の原因
温暖化の原因は、「温室効果ガス」といわれる気体が増えていくことで地球全体が徐々に暖められてしまうという現象によるものです。温室効果ガスには二酸化炭素やメタンなどがありますが、主に人間が経済活動をすることにより発生させている二酸化炭素量の上昇が、一番温暖化に影響していると言われています。
※温室効果ガスの増加が地球温暖化の主な原因であるという説の正当性については世界的にみて専門家の間でも意見の相違があり、決してすべて正しいわけではありません。
※あくまでも現在日本政府が採用している一番有力な仮説と捉えてもらえればと思います。
2. 二酸化炭素の排出量を抑えてためには?
では温暖化の一番の原因と言われている「二酸化炭素」の排出量を抑えるためには、どうすればよいのでしょうか?
それには石油や天然ガスといわれる燃料の消費を抑えることが最も効果があると言われています。例えば、全体では火力発電(石油燃料)の利用を少なくしていくことや家庭では車(ガソリンやディーゼル)やコンロ(プロパンガスや都市ガス)の使用を控えていくことが大切だと思います。
また企業や個人が電気の消費量を抑えることにより、必要発電量が減って火力発電の使用を抑えられるという効果が期待できます。
3. 温暖化による気象(地球環境)の変化
地球全体が温暖化していくことにより、以下の変化が発生すると考えられています。
1. 平均気温の上昇
2. 海水面の上昇
3. 集中豪雨の頻発
4. 極端な高温化による旱魃(かんばつ)
産業革命以降の約270年の間に地球の平均気温は約1℃以上上昇しました。気温が1℃上がると大気中の水蒸気の量が約7%上昇しますので、産業革命以前と比べると大気中の水蒸気量は約7%以上増えたことになります。このことにより世界の沿岸部では集中豪雨が頻発しているのかもしれません。また地球の平均気温の上昇は海水の膨張と両極点の氷の融解を発生させ、海水面の上昇を引き起こすとされています。1901年以降世界の海は約0.2m上昇しており、今のままの状態が続けば今世紀末には海面が1m以上上昇すると予測されています。海面が1m上昇すると、私たちの住んでいる日本列島では砂浜の約90%が消滅すると言われています。
4. 今後の課題
世界で最も二酸化炭素を排出している中国(1位 31.6%)・アメリカ(2位 13.4%)・インド(3位 6.6%)で全体の約半分を占めている現状では、この3ヵ国での早急な対策が求められるとともに、われわれ日本(5位 4.9%)も積極的な対策を講じていかなければいけません。※EU27か国合計は除く
環境省ホームページ資料「世界のエネルギー起源の二酸化炭素排出量(2020年)」から引用
https://www.env.go.jp/content/000098246.pdf/