防災士が解説する「今日の防災豆知識 ⑭ 」 ~地震や津波以外の災害~
「気象災害 」と呼ばれるもの
こんにちは! 防災士&災害備蓄管理士の Polkoです🐷
今日の防災豆知識は、地震や津波以外の災害(気象災害)についてです。
それではどんな災害があるか一緒に見ていきましょう!
※写真はイメージです。
1. 気象災害の種類
気象災害は大きく分けて4つあります。
1. 台風
2. 高潮
3. 集中豪雨
4. 竜巻
ほとんどが水に関わる災害で、日本列島は特にその地理的環境(太平洋西岸)や地形的構造などから水害を受けやすい地域だと言えます。
※写真はイメージです。
2. 日本の地理的環境について
日本列島は、北半球のユーラシア大陸東端に位置しています。これは太平洋赤道付近で発生した台風が最大勢力に発達したときに通過しやすい場所にあります。
また南北に細長い国土は、山地が多く平野が少ないため、そこに流れる河川は短く急峻で洪水時には氾濫しやすい地形になっています。
河川の洪水時流量は平常時に比べ、利根川で約100倍・木曽川で約60倍・淀川で約30倍になると言われています。(ちなみにイギリスのテムズ川は約8倍・ドイツのドナウ川で約4倍・アメリカのミシシッピ川で約3倍です。)これを見ると日本の河川がいかに洪水時に氾濫しやすいかがお分かりいただけると思います。
3. 近年の気象の変化
近年日本では、ゲリラ豪雨といわれる短時間集中豪雨が多発する傾向にあり、数十年前に洪水といえば、台風による雨が原因であることがほとんどでしたが、春夏秋(冬以外)どの季節にも洪水とそれに伴う河川の氾濫が起こりうる可能性を秘めています。
4. 今後の課題
日本は、高度経済成長期の急速な都市化と河川流域の開発に伴い、国土のたった10%の洪水氾濫区域(河川水位より低い土地)に総人口の約50%の人々が住み、総資産の約75%が集中していると言われています。このような状況を鑑みて国や地方自治体でも計画的な治水工事や河川の整備、避難施設の建設などを進めていますが、前述の気象環境の変化に伴うゲリラ豪雨などの影響で、現在でも非常に災害を受けやすい状況にあると言えます。
このような地球的気候の変動に対応した防災インフラの早急な整備が急がれています。
<特集記事も随時更新中です‼ お楽しみに(^^)/ >
災害を知ろう! Part.11「大地震に対する防災」
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