防災士が解説する「今日の防災豆知識 ⑬」 ~首都直下型地震~
関東大震災はまた起こるのか?
こんにちは! 防災士&災害備蓄管理士の Polkoです🐷
今日の防災豆知識は、関東大震災に代表される「首都直下型地震」について解説したいと思います。
1. 関東地方の地盤
関東地方は以前より地震活動が活発な地域ですが、これは陸地を支える北米プレートの下に南からフィリピン海プレートが沈み込み、さらにその下に東から太平洋プレートが沈み込んでいるという特殊な環境が影響しています。
海溝型地震はプレート境界線の沈み込みと反発により発生しますので、3つのプレートが重なり合い、常に動いている状況下では特に起こりやすくなっています。
2. 関東地方で起こりうる地震の種類
関東地方で発生する地震の種類は大きく2種類に分けられます。
一つは「関東地震」と呼ばれるタイプのもので、関東地方を構成する陸地の下に沈み込むフィリピン海プレートの上面で起こるものです。このタイプの地震の規模は平均でM8.0程度で、発生の間隔は約200~400年程度です。1703年に発生した元禄関東地震はM8.2だったと推定され、2000年に一度の大地震であったと言われています。
もう一つはフィリピン海プレートと太平洋プレートの境界もしくは内部で発生するタイプの地震で、M7.0程度の規模のものです。こちらは活断層の地層のズレを伴う場合があり、過去には100年に2~3回程度の割合で発生しています。これらのことからM7.0程度の首都直下型地震は、30年以内に70%程度の確率で発生するのではないかと言われています。
※30年以内に70%程度の確率で発生するという根拠は、過去の5つの関東地方で起きた直下型地震の平均発生周期(約24年)から導き出された値に基づいたものであり、気象庁の「長期的な地震発生確率の評価手法」が変更になったこともあり現在ではあまり支持されていません。70%はあくまで5つの地震の間隔より導き出されたものであり、30年以内に70%の確率で必ず発生するということではありませんので注意が必要です。
<特集記事も随時更新中です‼ お楽しみに(^^)/ >
災害を知ろう! Part.9「余震について」
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