Fluffy-Store(ホンワカ本舗) Let's 防災 ‼ 防災士&災害備蓄管理士のW資格を持つスタッフがオススメする防災アイテムを販売中。「Let's 防災 ‼」を合言葉に、お役立ち情報をブログにて更新しています。商品に関するお問い合わせなども是非お気軽にご連絡ください(^^)

防災士が解説する「今日の豆知識 ⑨(災害編)」 ~関東大震災について~

明治以降では最大の被害を出した「 関東大震災 」

 
 こんにちは! 防災士&災害備蓄管理士の Polkoです🐷

 今日のまめ知識(災害編)は1923年に起きた「関東大震災」についてです。
関東大震災は特に東京での火災被害が大きかったため、内陸型地震と思われがちですが、実は相模トラフを震源とする海溝型(直下型)の地震で、明治以降に発生したものでは最大の被害を出した地震になります。
 
<関東大震災後の東京駅前>

※気象庁「関東大震災から100年」特設サイトより引用
 
 

1. 地震の規模 

 
 相模湾北西部(相模トラフ)を震源としてM7.9と推定される規模の地震で、東京都・神奈川県・山梨県ほか震度6、北海道南部~中国四国地方の広い範囲で震度1~5を記録しました。
 
<各地の震度は以下の通り>

1. 震度6 … 東京都、神奈川県、千葉県西南部、埼玉県、山梨県

2. 震度5 … 千葉県東部、栃木県南部、静岡県、長野県南部と北部、福島県東南部、京都北部
3. 震度4 … 福島県北部、茨城県、群馬県、長野県中部、富山県、愛知県、福井県、滋賀県、大阪府、淡路島、徳島東部、島根県東部

4. 震度3 … 宮城県、新潟県、岐阜県、石川県、小笠原諸島、三重県、奈良県、和歌山県北部、兵庫県東部、愛媛県

5. 震度2 … 北海道南部、岩手県、山形県、京都南部、兵庫県北部、岡山県、広島県

6. 震度1 … 和歌山県南部、香川県、島根県西部
※東京は現在名である東京都で表記(以下同じ)
 

※気象庁「関東大震災から100年」特設サイトより引用
 

2. 地震の被害

 
 本地震の被害は家屋倒壊による圧死もしくは直後の出火による焼死がほどんどです。地震発生時、日本海沿岸を北上する台風に向かって流れ込む強風が吹いていた上に、ちょうどお昼時でご飯の準備でかまどや七輪で火を使っていたことが災いしました。また揺れの直後から衣類や家財を積んだ大八車で避難しようとした市民が道を塞ぎ、火災の延焼を助けてしまったのではないかとの意見もあります。
 

<家屋の被害(※内は火災によるもの)>

・東京都 … 205,880軒(176,505)

・神奈川県 … 125,577軒(166,191)

・その他自治体 … 41,502(436)
以上、合計372,659軒(212,353)

 
<人的被害(※内は火災によるもの)>

・東京都 … 70,387名(66,521)

・神奈川県 … 32,828名(25,201)

・その他自治体 … 2,160名(59)
以上、合計105,385名(91,781)
 
※中央防災会議「1923関東大震災報告書 第2編」より抜粋

 
 

3. 津波の被害

 
 関東大震災は火災による犠牲者が圧倒的に多かったために津波による被害が忘れられがちですが、地震発生直後に静岡県熱海市で約12m、千葉県館山市で約9mの大津波が観測されており、津波による被害も甚大でした。
 
<関東大震災の津波被害(静岡県伊東市)>

※気象庁「関東大震災から100年」特設サイトより引用
 
<津波の被害>
・神奈川県熱海市 … 約100名が溺死。
・静岡県伊東市 … 約100名が溺死。

※その他、周辺地区で100名近くの人命が津波によって失われ、総数で300名近くの犠牲者がでたとのことです。

 

4. 今後起こりうる可能性

 
 首都圏直下型地震が起こる確率は、今後30年で約70%程度と言われています。これは「関東地震」と呼ばれる海溝直下型地震(関東大震災もこのタイプ)や活断層付近で発生するM7.0クラスの地震が過去100年あたり2~3回の頻度で発生していることから算出されています。今後起こり得るであろう地震に備えて、日頃の情報収集や備蓄を怠りなく進めてください。


<特集記事も随時更新中です‼ お楽しみに(^^)/ >

 災害を知ろう! Part.8「地震に関する情報について」
 https://leisurely-home.com/feature_post/lets_learn_about_disasters-part-8/
 

 

コメントは受け付けていません。