防災士が解説する「今日の豆知識 ⑦(災害編)」 ~津波防災の実例~
津波防災の具体的取り組み(大分県佐伯市)
こんにちは! 防災士&災害備蓄管理士の Polkoです🐷
今日のまめ知識(災害編)は津波防災の取り組みについて、具体的な事例を紹介したいと思います。南海トラフ地震発生時の津波を想定した大分県佐伯市の取り組みについて見ていきましょう!
1. ハード面での取り組み
南海トラフ地震が発生したとき、大分県内で最大の被害が予想される佐伯市では特に津波による被害が大きいとされ、市街地はほぼ全域が浸水想定地区になります。想定される津波は最大で約12mですが、周辺には高い建物や高台がなく早急に対策が求められていました。同市では、2018年に池船地区に2020年には女島地区に「津波避難タワー」を完成させ、2021年3月に残る特定津波避難困難地域であった長島地区に「防災高台」を完成させたことで、避難困難地域はほぼ無くなったということです。
<長島防災高台>
※Googleマップより引用
<女島津波避難タワー>
2. ソフト面での取り組み
ハード面の充実とともに同市ではソフト面の拡充にも努めてきました。平成 26 年 3 月に「南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法」に基づく「南海トラフ地震防災対策推進地域」及び「南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域」に指定されたことを受けて、平成 27 年 2 月に「佐伯市地域防災計画(地震・津波対策編)」を一部改定しました。また津波防災地域づくりを総合的に推進するため「佐伯市津波防災地域づくり推進計画」を策定しました。
上記を踏まえて、同市では毎年のように避難訓練を実施し市民全員の防災意識を常に高めることに努めています。2022年に市内の高校生が保育園の園児を手伝って一緒に避難したり、2023年には市内で就労する外国人技能実習生約100名がスムーズに避難できるよう、ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語の案内板を追加で設置しました。
<特集記事も随時更新中です‼ お楽しみに(^^)/ >
災害を知ろう! Part.7「日本周辺の地震活動について」
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