避難所で本当に怖いのは！？

　
お久しぶりです！ Polkoです🐷
　

　最近、メディアでは「東南海地震に備えよう！」ということがしきりに報道されていますが皆さんは災害時の備えをされていますか？

　私は１０年ほど前から自宅に長期保存食・長期保存水・カセットコンロ・コンロ用ガスなどを少しずつ備蓄していってますが、やはり５年もしくは１０年ごとに期限切れの保存食を入れ替えるのは少し面倒に感じています。
　
ところで皆さんは災害時に避難所で起こる本当に怖いことは何だと思いますか？
　
●食料不足や水不足・・

●身体を保温する毛布などがない・・

●他人との距離感に悩む・・（エコノミークラス症候群）
　
色々考えられますが、私が一番怖いと思うのは
トイレの故障 です！！

ではなぜトイレは故障してしまうのか？

ここでは災害時のトイレの故障について考えてみたいと思います。

　

　
　

_避難所の トイレ _は使えない _{ことが多い！？}

　
　実は避難所のトイレ故障の原因の１番は、汚水管が切断されることによる排水の詰まりです。
　これは目に見えないぶん非常に厄介で、事前に発見することはほぼ不可能に近いです。
　地震の揺れにより汚水管が切断された状態で、避難後すぐにトイレを使用すると汚水が配管の中を流れず逆流してしまい便器から溢れてしますのです。
　さらに厄介なことに上水管も同時に切断されていることが多いため、便器から汚水が溢れかえった状態を清掃できないのです。
　知り合いの防災士さん曰く『災害時には大前提として、避難後はいの一番にトイレを封鎖すること！！』が最も重要とのことです。
　
　

　
　

トイレ _{が故障したときは}どうする？！ 
　

　
　それでは汚水管が切断されていてトイレ封鎖に失敗した場合はどうすればよいのでしょうか？
　

　
　そればやはり事前に「 簡易トイレ 」を自宅または避難所にその人数に応じて備蓄しておくことです。
　災害時の避難所で何人に何個の簡易トイレの備蓄が必要かということを厳密に定めている法律はいまのところありません。
　ただし平時に職場の設備として、何個のトイレを用意していなければいけないのかということは労働安全衛生法に定められていますので、そちらを参考にしてみてもよいかもしれません。
　
＜労働安全衛生法＞

●第618条  便所 
事業者は、次に定めるところにより便所を設けなければならない。
ただし、坑内等特殊な作業場でこれによることができないやむを得ない事由がある場合で、適当な数の便所又は便器を備えたときは、この限りでない。

1. 男性用と女性用に区別すること。

2. 男性用大便所の便房の数は、同時に就業する男性労働者60人以内ごとに一個以上とすること。

3. 男性用小便所の箇所数は、同時に就業する男性労働者30人以内ごとに一個以上とすること。

4. 女性用便所の便房の数は、同時に就業する女性労働者20人以内ごとに一個以上とすること。

5. 便池は、汚物が土中に浸透しない構造とすること。

6. 流出する清浄な水を十分に供給する手洗い設備を設けること。

7. 事業者は、前項の便所及び便器を清潔に保ち、汚物を適当に処理しなければならない。
　
　要約すると

①男女の区別

②男性用個室大便器が1～60人までで１個

③男性用小便器が1～30人までで１個

④女性用個室便器が1～20人までで１個

となっています。
　
　これは法律が定める平時の最低限の職場の設備ですので、災害時の簡易トイレの場合は「慣れない場所で慣れない設備を使用すること」「排泄後の清掃が十分にできないこと」「体調を崩す人が多くなってくるとスムーズに使用できないこと」などの状況を考慮して、上記の２～３倍の数が必要になるのではないかと個人的には考えています。
　

　
（Part.2 へ続く・・）