災害を知ろう! Part.12「局地的大雨(ゲリラ豪雨)」
よく耳にする「ゲリラ豪雨」とは?
「ゲリラ豪雨」という言葉を皆さんはよく耳にされると思いますが、ゲリラ豪雨という表現はマスコミがインパクトを与えるために考え出した言葉で、気象庁が気象情報として発表するときは「局地的大雨」と表現されます。それでは局地的大雨とはどのような雨なのか解説していきたいと思います。
※写真はイメージです。
1. 局地的大雨の発生原因
局地的大雨とは、積乱雲の発達によって発生する短時間に集中して降ってくる大雨のことです。水蒸気をたくさん含んだ暖かい空気の上に冷たい寒気が流れて込んでくると、上昇気流が起こり積乱雲が発生します。このとき湿った空気は上昇しながら急速に冷やされ、空気中の水蒸気は水滴になりそれがまとまると雨となって地上に降ってきます。この現象が数十分程度の短い間に繰り返し起きて数十㎜の大雨をもたらす状態を局地的豪雨(ゲリラ豪雨)と呼びます。局地的大雨はほとんどの場合、単一の積乱雲によって引き起こされるもののため大きな被害が発生することは稀です。
2. 集中豪雨
局地的大雨(ゲリラ豪雨)とは異なり、ある一定の地域に積乱雲が連続して通過することにより、数時間以上の大雨が続くことを「集中豪雨」と呼びます。数百㎜以上の大量の雨が連続して同じ地域に降るために、河川の氾濫による水没や土砂崩れや土石流による家屋の流出など大きな被害をもたらすことがあります。近年、集中豪雨の主な原因となる積乱雲が連続して発生する現象を「線状降水帯」と呼び、気象庁は特に注意を呼び掛けています。
※気象庁「線状降水帯に関する各種情報」ページより引用
皆さんも「線状降水帯」の情報には特に注意をしてもらい、もしお住まいの地域に線状降水帯は発生することがあれば、即座に命を守る行動に移れるよう準備を進めていただきたく思います!
●引用ページ(気象庁)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/kishojoho_senjoukousuitai.html#b/